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1.使用前自己確認とは?

「使用前自己確認」は太陽光発電設備を稼働させる前に必ずとなる必要な安全を確認する作業の一つです。

これは国により定められており、経済産業省が定めた一定規模の発電所を新設する場合や、既設発電所の設備を変更する場合には必ず実施しなければならない作業です。
また、その結果を経済産業省に届出する必要があります。

適切に「使用前自己確認」を実施なければ、設置したにもかかわらず太陽光発電システムを稼働させられないなど損失につながります。


2.使用前自己確認の対象範囲変更について

これまでは、「出力500kW以上2,000kW未満」の発電所が使用前自己確認の対象となっていました。
しかし、2023年3月の法改正により「10kW以上2,000kW未満」の発電施設も対象範囲に含まれております。
この対象範囲の変更を把握し、もれなく実施しなければなりません。

既存設備は基本的に「使用前自己確認」の提出を義務付けられていません。しかし、すでに設置済みの発電所にパネルの増設やリパワリングをする際にも使用前自己確認の実施と、経済産業省への届け出が必要となるので注意しなければなりません。

3.使用前自己確認の結果は誰が提出するの?

使用前自己確認結果届出の、届出をすべき対象者は設置者になります。
販売、施工事業者やO&M事業者による代行申請はできませんので注意が必要となります。

4.使用前自己確認検査項目と内容

使用前自己確認には、以下のように大きく分けて2つの試験があります。

電気試験

1つ目は電気試験で、太陽光発電所が安全に自己の可能性なく安全に稼働するかどうかを確認する試験と、万が一事故が発生した場合、正常に発電所が停止するかの試験になり、経済産業省の定める試験項目を実施します。

試験項目
キュービクルの耐圧試験
外観検査(架台の強度確認)
絶縁抵抗測定
接地抵抗測定
絶縁耐力試験(夜間耐圧試験)
※直列枚数パネルの開放電圧=750v以上の場合(※750v以下でも実施するケースあり)
保護装置試験
遮断機関係試験
総合インターロック試験
制御電源喪失試験
負荷遮断試験
遠隔監視制御試験
負荷試験(出力試験) など

構造関連の確認

2つ目は、構造関係の確認で、架台の状態や地盤などの確認を行います。

野立て太陽光発電所の場合、発電所を設置する地盤の調査とモジュールを設置する架台の杭の試験が必要となります。地盤の調査は名前通り、地盤が脆くないか、重量のある発電所を工事しても問題ないかを調査します。

最後に

使用前自己確認をもれなく適切に行うことで、安全、安心を確保して太陽光発電システムを稼働させることができます。
今までとは対象範囲が変更されていることを理解し、新設の太陽光発電所、リパワリングや増設の際には「使用前自己確認」を徹底していくことが重要になります。

使用前自己確認についてもっと詳しく

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